宅建協会会員向けに実務活用を紹介
開催日: 2025年3月14日(金)
開催時間: 13:50〜16:50
対象: 宅建協会会員(不動産売買・賃貸・建築・住宅管理など多業種の経営者)
開催形式: セミナー+スマホ体験ワークショップ
テーマ: 不動産業務に活用できる生成AIの基礎と応用
宅建協会会員向けに生成AIの実務活用を解説|幅広い不動産関連業種から多数が参加
2025年3月14日、宅建協会会員を対象とした「不動産業に活かせる生成AI活用セミナー」が開催されました。不動産売買・賃貸仲介・建築・管理業務など、幅広い業種の経営者が参加し、AI技術の基本から業務応用に至るまで、現場で役立つヒントを学ぶ場となりました。
生成AIの急速な進化とともに、不動産業界にも変化の波が押し寄せており、本セミナーでは、中小企業AI活用協会の代表理事である飯田剛弘氏が講師を務め、業務効率化や提案力向上を見据えた“実践的な第一歩”がテーマとなりました。
セミナー内容と主なポイント
■ いま、AIを無視できない理由とは
まずは、生成AI(ChatGPTなど)がもたらす社会的・技術的インパクトを簡潔に紹介。不動産業においても、情報提供の自動化や業務プロセスの効率化が現実的なテーマであることが共有されました。
■ ChatGPT・生成AIの基本と操作デモ
スマートフォンでも簡単に使えるChatGPTを中心に、基本的な使い方や注意点を解説。問い合わせ対応、資料作成、文章要約など、日常業務のなかで活用可能なシーンを、実演を交えて紹介しました。
■ グループワーク:スマホでAIを使ってみる
実際にスマートフォンを活用しながら、生成AIを用いた企画立案に挑戦。「地域活性化」をテーマに、参加者同士でアイデアを出し合い、AIに文章化させる体験を通じて、思考の補助ツールとしてのAIの可能性を体感しました。
■ 不動産業務への応用事例
業界に特化した活用法として、以下のような事例が紹介されました:
- 物件紹介文の自動生成(エリア・物件特性に合わせた文面)
- 問い合わせ対応文の作成(定型応答の自動化)
- 契約書チェック支援(難解な文言の要約)
- 多言語翻訳(外国人顧客への対応:英語・中国語等)
- 顧客ペルソナに基づく提案文章の生成
■ 将来の展望と注意点
最後に、AIの進化が不動産実務にもたらす影響や、導入にあたっての留意点についても触れ、実用性と倫理のバランス、段階的な導入の重要性が強調されました。
参加者の声(抜粋)
- 「AIが文章をここまで自然に書けるとは驚いた。物件紹介などにすぐ使えそう」
- 「実際にスマホで触ってみたことで、難しそうという印象がなくなった」
- 「翻訳機能や契約書のチェックなど、実務に直結する内容が多かった」
今後の展望
生成AIは、これまで感覚や経験に頼っていた業務に対し、新しい補助的役割を果たし始めています。不動産業界においても、情報発信・顧客対応・企画提案といった業務のさまざまな場面で、AIを活用する動きが今後さらに広がると予想されます。
宅建協会としても、会員向けに今後もテーマ別のAI活用セミナーや個別支援の展開が期待されます。