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【開催レポート】中小企業AI活用協会会員向けワークショップ:リサーチスキル向上

情報収集とファクトチェックの基礎から学ぶ

開催日: 2025年4月10日(木)
時間: 14:30~16:30(受付開始 14:15~)
会場: 名古屋国際センター 第3研修室
主催: 一般社団法人中小企業AI活用協会
講師: 飯田剛弘(代表理事)・佐藤広大(AIエキスパート)


情報過多の時代に必要な「見極める力」を育てる実践ワークショップ

2025年4月10日、名古屋市中村区の名古屋国際センターにて、「情報収集とファクトチェックの基礎から学ぶ」ワークショップが開催されました。
生成AIの普及とともに情報の流通量が爆発的に増える中、正しい情報を効率よく見つけ出し、検証・整理するリテラシーは、ビジネス・研究・日常生活において不可欠なスキルとなっています。

本ワークショップでは、参加者が実際にAIツールを操作しながら、現代に必要な情報リテラシーを体験的に学ぶ機会となりました。


セッション構成と学びのポイント

▶ 情報収集とファクトチェックの基本を整理

冒頭では、ファクトチェックの定義や重要性、誤情報の影響などについて基礎的な理解を深めました。
そのうえで、「AI時代の検索とは何か?」という視点から、従来の検索エンジンと生成AI・リサーチ支援ツールの違いを比較し、ツール選定の考え方を解説しました。

▶ Deep Researchの操作体験と応用例の紹介

情報検索に特化したAIツール「Deep Research」の使い方を紹介。信頼性のある情報源にアクセスする手順や、キーワード設計、引用リンクの扱いなど、実務に応用しやすい検索ノウハウを実演しました。

また、業界調査、競合分析、専門情報の要約といったビジネスシーンでの具体的な使い方も共有され、参加者の理解が深まりました。

▶ NotebookLMでの情報整理・分析手法

Googleが提供する「NotebookLM」の機能を活用し、収集した情報をどのように構造化・要約・視覚化できるかを実践的に体験。
複数の情報源をまたいだ要点抽出や、自動要約による業務効率化の可能性が提示されました。

▶ 実践ワークとディスカッション

後半は参加者同士で課題に取り組みながら、ツールの効果的な使い方や情報の真偽判定についてディスカッション。
「どうやって一次情報を探すか?」「情報の信頼性をどこで判断するか?」といった実践的な問いに対して、AIツールを活用した思考プロセスを共有し合いました。


参加者の声(抜粋)

  • 「調べ物は普段しているけれど、精度とスピードをAIで補えることに驚いた」
  • 「Deep ResearchやNotebookLMは、知らなかったがすぐ業務に取り入れたい」
  • 「ツールの紹介だけでなく、“どう考えるか”まで学べたのがよかった」

今後の展望

情報の真偽を見極め、整理・活用できる力は、今後のAI時代において欠かせないスキルです。今回のワークショップは、単なる操作習得にとどまらず、AIと人の役割を分けて考えるためのリテラシー教育の場として高い評価を得ました。

中小企業AI活用協会では、今後もこうした情報活用力を高める実践型セミナーや研修を、地域や業界ごとのニーズに応じて展開してまいります。

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